Inspired by Art & Design

研究開発のネタをアートの現場から

アートは私たちが今まで感知しえなかった気づきを与えてくれます。金沢21世紀美術館をはじめ、数々の美術館の館長を務めた秋元雄史氏は、著書『アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法』にて、アーティストを「炭鉱のカナリア」に喩えています。秋元氏は「彼らはまだ多くの人が見えていないものをいち早くその目で見て、聞こえていないことを聞きながら、言語としては表現しようのないものを形やイメージに置き換えて伝えている」と言います。つまり、アート作品の元となったテーマを紐解けば、先端を行く研究開発のネタにも応用できると考えられるわけです。

KOTARO NUKAGAでテクノロジーが描く「幸せな未来」を見つめ直す
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る(No.7)

ギャラリー、画廊といわれる場所に入ったこと、ありますか?一般的にギャラリーは、芸術作品を展示し、かつ販売する場であるため、馴染みがない方が多数かと思います。今回訪れた「KOTARO NUKAGA」。国内外の先鋭的なアーティストと共に独自性の...

ダイアログ・イン・ザ・ダークの暗闇で新たな知覚を得る
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る(No.6)

まったく何も見えない暗闇を経験したことはありますか?私は先日、東京・竹芝にあるダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で体験してきました。こちらのミュージアムでは、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」という、視覚障害者の方のアテンドの...

日本科学未来館で未来の兆しを体感する
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る(No.5)

日本科学未来館には多くの展示がありますが、今回はその一部である「未来逆算思考」と「零壱庵」を中心にご紹介します。なお、それらの制作背景や思いなどを、日本科学未来館 科学コミュニケーション室 室長代理 宮原 裕美 氏に伺いました。...

ICC x Media Art Chronology には現代へのヒントが詰まっている
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る(No.4)

今回は「ICC x Media Art Chronology」をもとに、ICCが企画した過去の展覧会やプロジェクトから、今に示唆を与えるテーマをピックアップしながらご紹介します。...

最先端テクノロジーの新しい見方にICCで出会う
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る(No.3)

東京・初台には、新国立劇場や文化複合施設である東京オペラシティがあり、芸術色が強い地域です。その一角、東京オペラシティタワーにあるのが、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](以下、ICC)。ICCは、日本の電話事業100周...

「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」で身体を通じて自分の常識に向き合う
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る(No.2)

東京・三鷹、JR中央線の武蔵境駅南口よりバスで約10分、国立天文台にほど近い住宅街で異彩を放つ集合住宅が、「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」(以下、三鷹天命反転住宅)。2005年に完成した、芸術家/建築...

科学とデザインの邂逅により芽生えつつある「未来のかけら」を観察してみよう
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る(No.1)

アート/デザイン領域は、ご縁がないと極めてハードルが高く感じられるもののよう。私は初対面の方に「趣味はアート鑑賞です」と言って、「・・・ご高尚ですね」と壁のあるコメントを返されるという、苦い経験が幾度とあります。...

作品の解釈に明確な正解は存在しない
研究開発のネタをアート/デザインの現場から探る

この連載では今後毎月1箇所ほどのペースで「エンジニアが出かけるべきミュージアム」をご紹介していく予定ですが、それに先立って「なぜエンジニアがミュージアムに出かけるべきなのか」を簡単に解説します...

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