
プライベートネットワークの市場規模が3年で2倍以上に、Juniper Researchレポート
調査会社Juniper Researchは2025年3月17日、世界のプライベートネットワーク市場に関する最新レポート「Global Private Cellular Networks:2025-2030」を公表した。この中で、同市場の規模...
2025/04/11
Posted on 2025/04/11
調査会社Juniper Researchは2025年3月17日、世界のプライベートネットワーク市場に関する最新レポート「Global Private Cellular Networks:2025-2030」を公表した。この中で、同市場の規模が2025年に57億ドル(約8500億円)と見積もった上で、2028年までに倍以上の122億ドル(約1兆8200億円)に拡大するとの予想を示している。
レポートによれば、世界では今後2年間で約3000のプライベートネットワークが新たに展開される見込みで、これは過去4年間に展開された2500ネットワークを上回る数字だという。展開拡大の背景には、導入コストが低く、拡張性が高いNetwork-as-a-Service (NaaS)の台頭がある。企業にとってNaaSは、ネットワーク設備の一部をリースすることでネットワーク運用コストをより効率的に管理できるというメリットもあるという。
一方、プライベートネットワーク市場のうちプライベート5G市場の規模については、2028年時点でも全体の半分以下の56億ドル(約8300億円)と予想されている。プライベート5Gが普及しつつある中でもプライベート4G市場が継続的に成長する要因としては、その運用コストの低さ、製造や物流などの市場に向けた接続サービスとしての十分性が挙げられている。
この調査の著者であるMichelle Joynson氏は「市場が成長するにつれて、ベンダーはNaaSのような柔軟なビジネスモデルを提供し、大規模な投資を行うプライベートネットワークユーザーをひきつけなければならない」とし、「これにより、企業はネットワークの資本コストと運用コストを維持しやすくなるため、ベンダーはプライベート5Gの導入拡大も可能になる」とコメントしている。