Wireless Broadband Alliance Calls for Cooperation Among Wireless Technologies for the 6G Era
The Wireless Broadband Alliance (WBA), a global Wi-Fi related industry association, recently released its 6G Vision Statement, a vision report on future 6G technologies. In it, Wi-Fi and cell...
2025/01/31
Posted on 2025/01/31
Wi-Fi関連のグローバルな業界団体であるWireless Broadband Alliance(WBA)は先ごろ、将来の6G技術に関するビジョン・レポート「6G Vision Statement」をリリースした。この中で、Wi-Fiとセルラー技術、その他の無線技術間の協力を呼びかけ、「業界の分断が真のユビキタス接続実現を脅かす可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
新たなレポートはまず、「Wi-Fiとセルラー技術は世界で最も採用されている無線ブロードバンド技術である」とし、両技術のこれまでの協力について解説。Wi-Fi CallingやSIMベースのシームレスなWi-Fi認証といったソリューションによって統合の取り組みが進められてきたことに言及した上で、これらのソリューションについて、コストの問題や複雑さ、断片的なユーザー体験を調和させる必要性から導入が遅れていることを指摘している。
また、同報告書は6G実現に向けた5つのビジョンについて概説。この中で「増大するデータ需要と運用・エネルギー効率のバランスを取るため、費用対効果の高いWi-Fiによる6Gの補完」、「断片化を避け、相互運用性を確保するため、3GPP、GSMA、IEEE、IETF、WBA、Wi-Fi Allianceなどの標準化団体が、Wi-Fiとセルラー、その他の技術の方向性をすり合わせる業界全体での協力や標準化」といったビジョンに言及。また、「広範な分野にフォーカスする5Gとは異なり、6Gは低遅延でシームレスな接続性から最も恩恵を受けるヘルスケアやスマートシティ、産業オートメーションなどの分野に集中すべき」といった主張も行っている。
WBAのTiago Rodrigues CEOは「高密度化、大容量化、効率化、コラボレーションをビジョンの中心に据えることで、6Gを単なる技術的飛躍でなく、グローバルな接続性の課題に対する現実的な解決策とすることを目指している」と語っている。