
エリクソンとソフトバンク、AIから6Gまで次世代のイノベーション推進で提携
エリクソンとソフトバンクは2025年3月26日、2030年に向けた戦略的パートナーシップ構築に関する覚書を締結した。この取り組みでは、AI、クラウドRAN、XR、6Gなど両社が「NextWave Tech」と呼ぶ次世代技術の評価や推進、共創...
2025/04/30
Posted on 2025/04/30
エリクソンとソフトバンクは2025年3月26日、2030年に向けた戦略的パートナーシップ構築に関する覚書を締結した。この取り組みでは、AI、クラウドRAN、XR、6Gなど両社が「NextWave Tech」と呼ぶ次世代技術の評価や推進、共創にフォーカス。新たなユースケースを探るとともに、セルラーネットワークとそのアーキテクチャの未来を形作る技術革新を目指す。
今回の覚書は、両社が2024年10月に発表したAI-RAN関連のパートナーシップを土台にしたもの。両社は当時のプレスリリースの中で、AIとRANを同じネットワークインフラ上で動作可能にする、共通のネットワークおよび計算基盤ソリューションの実現を目指すとしていた。
新たなパートナーシップでは、両社は以下の主要分野について協力関係を深化・拡大させていくという。
- SMO(サービス管理・オーケストレーション)/rApps(無線ネットワークアプリケーション)を使ったAI統合クラウドRANの商用化準備状況の評価
- XRなどの新たなユースケースに対応する効率的かつ効果的なネットワーク設計戦略の確立
- センシングと通信の融合による電波の新たな活用方法の探求
- センチメートル波技術の有効活用を推進し、6Gのリーダーとしての日本の地位を確立
エリクソン・ジャパンの代表取締役社長を務めるジャワッド・マンスール氏は今回のパートナーシップについて「AIを用いたクラウド化されたコネクティビティに関する技術の可能性を最大限に引き出すための大きな一歩」とし、「我々はクラウドRANとAIの専門知識を組み合わせることでイノベーションを推進し、ソフトバンクのモバイルネットワークの未来を創造し、2030年に向けた技術リーダーシップの強化を支援する」とコメントしている。
資料
- Ericsson and SoftBank Corp. forge strategic partnership to drive innovation in AI, Cloud, XR, and 6G technologies towards 2030
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