韓国研究チーム、6G移動通信に向け世界初の200Gbps無線通信に成功
韓国電子通信研究院（ETRI）は2025年1月23日、6G移動通信の概念実証（PoC）システムを開発し、世界で初めて200Gbpsの無線リンクのデモに成功したと発表した。...
2025/02/18
Posted on 2025/02/18
韓国電子通信研究院（ETRI）は2025年1月23日、6G移動通信の概念実証（PoC）システムを開発し、世界で初めて200Gbpsの無線リンクのデモに成功したと発表した。
この発表によれば、ETRIの研究チームは2024年末、サブテラヘルツ帯の10GHzの帯域幅を利用してデータを伝送するマルチポイント送受信技術のデモを実施。同じ周波数帯域で同時に信号を伝送する4つの基地局無線ユニット（RU）と信号干渉を最小化する高度なビームフォーミング技術を利用し、合計200Gbpsを超える伝送速度を達成したという。
ETRIは、今回のデモを成功させるため、革新的な信号送受信技術や高度な干渉低減技術、大容量データチャネルを管理可能にする符号化・復号化技術を実装。これにより、データスループットを4倍に高めることに成功し、屋内ピコセルや高解像度センシングのような短距離大容量アプリケーションに向けてのサブテラヘルツ帯の可能性が実証されたという。
ETRIは今回の成果について「国内パートナー（サムスンやCleverLogic、SnetICT、Komotechなど）との協力による取り組みと長年の基礎研究によって実現した」と強調。また、同研究機関のBaek Yong-soon立体通信研究室長は「今後も世界の6G標準化と産業化をリードするために最善を尽くしていく」とコメントしている。
