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米国でのプライベートLTE/5G支出、2027年までに約5800億円規模に
調査会社SNS Telecomは先ごろ、米国のプライベート5G市場に関する最新レポート「Private 5G Networks in the United States: 2024−2030」を公表した。この中で、米国内でのプライベートLT...
2025/02/07
Posted on 2025/02/07
調査会社SNS Telecomは先ごろ、米国のプライベート5G市場に関する最新レポート「Private 5G Networks in the United States: 2024−2030」を公表した。この中で、米国内でのプライベートLTE/5Gへの支出が、2024年〜2027年にかけてCAGR(年平均成長率)18%で拡大し、同期間の投資総額が37億ドル(約5800億円)を超えると予測している。
SNS Telecomはプライベート5G網の商業展開について「産業および企業向けに急速に勢いを増しつつある」と指摘。プライベート5Gが稼働中または導入されている注目すべき施設の事例として、ウォルマートの配送センターやテスラのギガファクトリー・テキサス、BMWグループのスパータンバーグ工場、GMのファクトリーZERO組み立てセンター、トヨタ・マテリアルハンドリングのコロンバス生産コンプレックス、LGエレクトロニクスのクラークスクスビル工場、デルタ航空のアトランタ・オペレーションハブなどを挙げている。
また、同分野での新たなトレンドとして「DAS(分散型アンテナシステム)設置のコストが高く、複雑とされる屋内向けに、公共セルラー網のカバレッジを強化するためのプライベートネットワークベースのニュートラルホスト・ソリューション導入が拡大している」とも指摘。「免許不要で利用できる3.5GHzのCBRS周波数帯の存在を背景に、ニュートラルホスト業務をサポートするプライベートネットワークが、国内の産業施設や公共施設、病院、ホテル、教育機関などでますます導入されるようになっている」と説明している。