エリクソン、企業の5Gネットワーク管理を支援するAIアシスタントを発表
スウェーデンのエリクソンは2025年1月13日、企業の5Gネットワーク管理を支援するAIアシスタント「ANA(AI-based NetCloud Assistant)」を発表した。このAIアシスタントは、検索を利用して既存のリソースへのリン...
2025/02/04
Posted on 2025/02/04
スウェーデンのエリクソンは2025年1月13日、企業の5Gネットワーク管理を支援するAIアシスタント「ANA(AI-based NetCloud Assistant)」を発表した。このAIアシスタントは、検索を利用して既存のリソースへのリンクを提供する従来のチャットボットとは異なり、テキストやグラフなどのコンテンツを読み取って理解し、生成する能力を備えているという。
ANAは、同社の技術文書と大規模言語モデル(LLM)をベースにしたもの。主な機能には、知識の要約や設定の支援、強化されたトラブルシューティング、ポリシーの推奨、カスタムグラフの作成などが含まれる。また、すべてのAIコンポーネントがエリクソンの環境内でホストされているため、サードパーティ製生成AIアプリケーションへのAPIコールが必要なく、ユーザーのデータとプライバシーが確保されることも特徴だという。
エリクソンのエンタープライズ・ワイヤレス・ソリューション部門でエンタープライズ・ネットワーキング&セキュリティ担当責任者を務めるPankaj Malhotra氏は、ANAについて「企業のセルラーネットワーキングの展開、管理、トラブルシューティングを簡素化する能力が、他社よりも高い」とした上で、「最新のAI技術に多額の投資を行うことで、最も効率化されたITチームであっても5G管理の課題に取り組めるようにし、ネットワークの信頼性やセキュリティ、ユーザー体験を強化できる」とコメントしている。