スペインのバレンシア港、スマートポート化にプライベート5G網を導入
スペインのバレンシア港は先ごろ、敷地内で2万5000台以上のデバイスを接続するためのプライベート5Gの導入プロジェクトを発表した。...
2025/01/28
Posted on 2025/01/28
スペインのバレンシア港は先ごろ、敷地内で2万5000台以上のデバイスを接続するためのプライベート5Gの導入プロジェクトを発表した。
このプロジェクトでは、n40周波数帯(2.3G〜2.4GHz帯)を使用したプライベート5G網で6km2の敷地をカバー。この通信網は、地理的に冗長化された構成や独自のサイバーセキュリティシステムが特徴で、港湾内で使用されるタブレットや車両、カメラ、センサー、ドローンなどのデバイス、様々なアプリケーション、サービスを接続する。
バレンシア港は、年間約7700万トンの取扱貨物量と480万TEU(コンテナ取扱量)を誇り、地中海ではタンジェ港(モロッコ)に次いで繁忙な港である。プライベート5Gの導入で、効率性や安全性、接続性を向上させ、スマートポート(あるいはポート4.0)のベンチマークとなるような港への変革を目指す。
なお、プライベート5Gの当面のユースケースについては、港湾周辺のセキュリティおよび港湾内部の監視の改善や強化、リモートメンテナンスなどを想定。将来的には、乗客向けの5Gカバレッジ、デジタルツイン、衝突リスク検知、積付計画などへの活用も検討されているという。