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横河電機、欧州のグリーン水素製造プラントに統合制御・エネルギー監視システムを提供

大手電機メーカーの横河電機は、傘下のヨコガワ・イタリアが、伊CrossWind社の洋上グリーン水素製造・貯蔵パイロットプラント「ベースロード・パワー・ハブ」向けの統合制御およびエネルギー制御・監視システムを受注したことを発表した。...

2024/12/13

Posted on 2024/12/13

大手電機メーカーの横河電機は、傘下のヨコガワ・イタリアが、伊CrossWind社の洋上グリーン水素製造・貯蔵パイロットプラント「ベースロード・パワー・ハブ」向けの統合制御およびエネルギー制御・監視システムを受注したことを発表した。発注元は、石油・ガス、再生可能エネルギー、カーボンニュートラルの洋上および陸上プラントの設計、建設、供給を専門とする国際事業グループの親会社であるイタリアのRosetti Marino S.p.Aとのこと。

CrossWindは、英エネルギー大手のシェルとオランダの統合エネルギー企業であるエネコ(2020年に三菱商事と中部電力が買収)の合弁会社だ。ベースロード・パワー・ハブは、オランダ沿岸から18.5kmの沖合にあるHollandse Kust Noord風力発電所に設置されるパイロットプラント。69基の洋上風力発電機で発電された電力の余剰分を利用して、メガワット級の電解槽で貯蔵可能なグリーン水素を製造し、オンデマンドで燃料電池により電力への変換を可能にするという。また、風力は発電量が変動するため、短期用の蓄電池も備えているとのこと。

横河によれば、このプラントは技術的に複雑な設備であり、1つの制御・監視システムで複数の独立したシステムを調整・最適化する必要があるという。同社の今回のプロジェクトについて、「制御システム、センサーや、AIを統合するプラットフォームである統合情報サーバ(CIサーバ)が中心的役割を果たす」と説明している。

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