米通信業界団体、将来の6G展開における7～8GHz帯の重要性を強調（5G Americasホワイトペーパー）

5Gを含む先端通信技術に関する米業界団体の5G Americasは先ごろ、6G技術に関する最新ホワイトペーパー「The 6G Upgrade in the 7-8 GHz Spectrum Range: Coverage, Capacity, and Technology（7-8GHz帯における6Gアップグレード：カバレッジ、容量、技術」をリリースした。この中で、7G～8GHz帯の周波数帯により、6Gが現在の5Gの最大10～20倍の容量を提供し、AIやXRなどの先端技術の導入を促進する可能性に言及している。

このホワイトペーパーでは、「6Gの展開を成功させる上で、各市場でミッドバンドの1.5～2GHzが利用できることが不可欠である」と強調する。さらに7.125G～8.400GHzが「6Gのゴールデンバンド」と呼ばれていることに触れ、 現在の5Gの4～5倍のスペクトル効率や既存の5G基地局の再利用による導入コストの削減、といったメリットにも言及。「規模の経済を実現し、通信事業者と消費者のコストを引き下げるために極めて重要な帯域」と説明している。

5G AmericasのPR・技術担当VPを務めるViet Nguyen氏は、「7G～8GHzは6G技術の礎となる可能性がある。AI、スマートシティ、没入型体験といった次の革新の波に不可欠な、より高速で信頼性の高いネットワークを可能にする」とコメントしている。

資料

• Spectrum in the 7-8 GHz Range Could Enable Future 6G Networks
• The 6G Upgrade in the 7-8 GHz Spectrum Range