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ドイツ、ファーウェイ、ZTE製の部品を5G網から排除へ

ドイツのナンシー・フェーザー内相は7月11日、安全保障上の懸念を理由に、国内の5G網から中国のファーウェイおよびZTEが製造する部品を段階的に排除することを発表した。同様の措置はすでに米国、英国、日本、カナダ、スウェーデン、オーストラリア、...

2024/07/29

Posted on 2024/07/29

ドイツのナンシー・フェーザー内相は7月11日、安全保障上の懸念を理由に、国内の5G網から中国のファーウェイおよびZTEが製造する部品を段階的に排除することを発表した。同様の措置はすでに米国、英国、日本、カナダ、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランドなどが取っており、ドイツは「5G網のセキュリティ対策がEUの中で遅れている」と指摘されていた。

新たな決定は、政府と国内大手通信事業者であるドイツテレコム、ボーダフォン、テレフォニカ・ドイツの3社の交渉を経て下されたもの。同国の通信事業者各社は、2026年末までに5Gの「コアネットワーク」における両社の部品の使用を中止し、2029年末までには送電線や鉄塔などを含む「アクセス・トランスポート・ネットワーク」からも両社の部品を排除する必要がある。

フェーザー内相は声明の中で、「5G網はドイツの重要なインフラの一部であり、医療から輸送、エネルギーに至るまで、様々なセクターの機能にとって重要なもの」とし、「これまでとは異なり、セキュリティリスクを軽減し、一方的な依存関係を避けなければならない」とコメントした。

一方、中国政府は今回の決定について「ファーウェイらが国家安全保障を脅かしている証拠はない」とし、「ドイツ政府は政治的配慮なしに5G技術のプロバイダーを評価すべき」とコメントしている。

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