プライベートワイヤレス導入企業の多くが利用拠点やユースケースを拡大(ノキア報告書)
フィンランドのノキアは6月12日、企業のプライベートワイヤレス(自営無線網)導入に関する最新レポート「2024 Industrial Digitization Report」を発表した。このレポートでは、プライベートワイヤレスによる労働者の...
2024/06/24
Posted on 2024/06/24
フィンランドのノキアは6月12日、企業のプライベートワイヤレス(自営無線網)導入に関する最新レポート「2024 Industrial Digitization Report」を発表した。このレポートでは、プライベートワイヤレスによる労働者の安全性や事業の持続可能性の向上、先端技術の統合促進、排出量の削減といったメリットが示されている。
このレポートは、ノキアが調査会社Global Dataに委託し、オーストラリア、フランス、日本、英国、米国などの製造業、運輸業、エネルギー産業のプライベートワイヤレス早期導入企業100社を対象にインタビューを実施したもの。この結果、多くの企業が導入当初の計画から規模を拡大し、より多くのユースケースや拠点でプライベートワイヤレスの活用を進めていることが明らかになった。
今回の調査から得られた主な知見は以下の通り。
- 組織の45%が、導入当初の計画より多くのユースケースでプライベートワイヤレスを活用
- 企業の100%が、プライベートワイヤレスのより多くの拠点への展開を開始、あるいは当初の拠点での利用を拡大
- 回答企業の65%が労働者の安全性の10%以上向上を報告し、79%が排出量の10%以上削減を報告
- プライベートワイヤレス導入企業の39%がオンプレミスのエッジ技術を展開しており、52%が今後の展開を計画
- 回答企業の93%が12カ月以内にROI(投資利益率)目標を達成しており、23%はわずか1カ月でROI目標を達成
今回の調査でリサーチ・ディレクターを務めたGlobal DataのGary Barton氏は「プライベートワイヤレス技術は接続性に明確なメリットがあり、投資効果も抜群です」とし、「しかし、AIや新たな分析ツール、エッジプラットフォームの導入により、さらに多くのことが可能になります。これらの技術は、産業変革を推進し続ける企業が将来の課題に備えるために役立つでしょう」とコメントしている。