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T-モバイルがUSセルラーを買収、プライベート5G強化も視野に

米無線通信業界2位のT-モバイルは5月28日、同5位のUSセルラーの無線事業と周波数資産の一部を最大44億ドル(約6,900億円)で買収すると発表した。この買収により、T-モバイルは自社5Gの通信エリアや通信容量を強化。また、競合他社に後れ...

2024/05/31

Posted on 2024/05/31

米無線通信業界2位のT-モバイルは5月28日、同5位のUSセルラーの無線事業と周波数資産の一部を最大44億ドル(約6,900億円)で買収すると発表した。この買収により、T-モバイルは自社5Gの通信エリアや通信容量を強化。また、競合他社に後れを取っているプライベート5Gを含むエンタープライズ向け通信事業の強化も狙いとみられる。

今回の買収では、T-モバイルがUSセルラーの顧客ベースや小売りチャネル、周波数資産の30%などを取得。買収価格の44億ドルには最大20億ドルの債務引受額が含まれるとのこと。この買収は2025年半ばまでに完了する見込みだ。

USセルラーは近年、米無線通信市場での新規顧客獲得に苦戦していた。2024年第1四半期末時点での契約回線数は約450万回線であったが、これは前年同期から4%の減少となっていた。このような状況で、同社はより安定したエンタープライズ向け通信事業に注力。今月初めにもエリクソン子会社のエンタープライズ向けネットワーク機器メーカーであるクレイドルポイントと機器提供に関する契約を結ぶなど、プライベート5G分野での動きを活発化させていた。

一方、T-モバイルのプライベートネットワーク事業については、同社の直近の決算発表の中で、米国沿岸警備隊やデルタ航空とのプロジェクトが進められていることが明かされていた。

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