グラスゴー大学、6Gの可能性を広げる世界初の60GHzミリ波アンテナを開発
60GHz帯(ミリ波)で動作する世界初のアンテナが、スコットランドのグラスゴー大学の研究チームによって開発された。4月12日に同研究チームが発表した。将来的に、超高速かつソフトウェア制御の6Gネットワークを実現する可能性を切り開く画期的技術...
2024/04/25
Posted on 2024/04/25
60GHz帯(ミリ波)で動作する世界初のアンテナが、スコットランドのグラスゴー大学の研究チームによって開発された。4月12日に同研究チームが発表した。将来的に、超高速かつソフトウェア制御の6Gネットワークを実現する可能性を切り開く画期的技術だという。
グラスゴー大学のジェームズ・ワット工学部の研究チームが開発したのは、メタマテリアルのユニークな特性と高度な信号処理技術を組み合わせたダイナミック・メタサーフェス・アンテナ(DMA)のプロトタイプ。このアンテナは、国際法により産業・科学・医療アプリケーション向けに確保されている60GHz帯で動作する。将来的には、患者のモニタリングや統合センシング、高解像度レーダー、ホログラフィック・イメージング、自律走行車などのユースケースに活用できる可能性があるという。
同研究チームのQammer H. Abbasi教授は「近年、DMAは世界中の研究者によりマイクロ波帯で実証研究が行われてきましたが、我々のプロトタイプは、この技術をミリ波帯の60GHzまで到達させるものです」とし、「これは、6G技術の新たなユースケースに向けた非常に価値ある足がかりになる可能性があり、テラヘルツ帯でのさらなる高周波動作への道を開く可能性があります」とコメントしている。